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ラジオは情熱だ

敬愛するピーター・バラカンの著書をあっという間に読了してしまった。
NHKFMの毎週土曜日(07:20-09:00)にマイクの前に立つピーターは、私にとっては興味のつまった大きな存在だ。

いま日本で彼だけ洋楽の歴史と造詣(ぞうけい)の深いDJは見当たらない。格が違うとでも言おうか、それもピーターが何よりもロンドンでかじりついて音楽を聴き続けた「ラジオ愛」が強くあるからだ。

いまの大手ラジオ局は、選曲をディレクター任せにしなくてはならず、ディレクターは陳情にやって来たレコード会社の売り出し歌手のCDをかける。なによりも、J-POP重視なのである。
これには大きく2つの理由があろう。一つにはディレクター自身が洋楽をあまり聞いてこなかった世代ということ。もう一つはやはり洋楽ではコアなリスナーしか固定化しない、聴かれないという問題だ。

私も地方FMで毎週2時間のラジオ番組をもたせてもらっているが(レディオBINGO 毎週火曜日あさ09:00~)、放送開始直後に「洋楽は分からないからもう聴きません」といういきなりの絶縁宣言なのか、止めろという脅しなのか分からないメールをもらった(笑)

私は一年に何度かアーティストを絞った特集番組をやるのだが、この前のGWには休日でゲストが来局しにくいこともあり、ほぼ133分間を音楽とその話で突っ走った。
GWでありビートルズということもあり、通常とは比較にならないメールが来たものだ。

これをやるのに一番の問題は地方コミュニティならではの死活問題「スポンサード」の問題だ。
2時間番組丸ごとスポンサードしてくれる企業などそうそうあるものではなく、そうなると10分程度のコーナーにスポンサーについていただくという切り売りにならざるを得ない。
あくまでも公共民間放送は「リスナー」と「スポンサー」のためにあるのだ。これはいかんんともしがたい。そこで余計にパーソナリティの色を出した構成力というものが難しくなる。

なにはともあれ、私から見たらラジオというのはとてつもなく楽しい世界を作ることができるにも関わらず、どんどん衰退していっている。しかし、振り子は片方に振れすぎると戻りもあるものだ。
最近は若者の間でコミュニティFMが見直されてきている都市も出てきた。

近年の「言葉狩りと自主規制」が行き過ぎて、安全運転がモットーになってしまい面白さも一緒に牙を抜かれてしまったが、もう一度言いたい。

ラジオをよみがえらせるのは、パーソナリティの【情熱だ】と。

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